「あの子、どこに行っちゃったのかしら?」
 光戦隊の本部では、いつまで経っても戻ってこないアキラのことを一同が相談していた。
「あちこちで大変なことになってると言うのに、連絡も取らないなんて」
 モモコがアキラを心配する台詞を喋った時――お尻の奥がムズ痒い疼きに襲われる。
「う……」
 モモコは手でそっとお尻を触った。
 スカート越しに伝わってくるビクビクとした脈動。それはアングラー兵の生きている武器をアナルに挿入されてしまったのだった。腸内に寄生している武器はどうやっても取り出すことができない。
「んんん……っ!」
 途端に腸内に蔓延った忌まわしい武器が活性化する。大腸へと侵略を始めると、モモコは腹痛に苛まれた。腸粘膜をこそぎ抉ってくるような感覚。
 よく見知った仲間たちの前で悶絶するわけにもいかず、ただ耐える。
(お願い、じっとして……)
 寄生武器はモモコの思惑を読み取っているかのように蠢くのだ。
(あたし、アングラー兵に呼び出されてるの……?)
 モモコはお腹の中の異物を宥めるべく、心の中で問いかけた。
 それが正解であるかのように、体内の水分を奪われるような脱力感を覚える。
(やっぱり、そうなのね……)
 寄生武器に屈従することは抵抗があった。