「なんなの……?」
 モモコが不安げに後ろを見ると、地帝ドグラーは6本もある足でモモコの背中をよじ登っていた。
(は、入ってくるぅ……。お尻に……でも、みんなに知られたくはないわ……)
 モモコの顔が青ざめるほど恐怖が襲いかかってきた。
「こいつがスカルを操っていたドグラーよ!」
 ハルカから見れば、地帝ドグラーがモモコの背中に貼りついたままで動かないので、冷静に分析していた。
 だが――。
 めりゅめりゅ、ぬちゃぁぁ……。
 尻尾の先だけが徐々に侵入してくるのだ。モモコの小さく窄まった、放射状の皺孔の奥へと、先走り汁を潤滑液にまみれさせた肉凶器が――。
「うぁ、あ……はい、はいって、くるぅ……」
 グロテスクな外見の地帝ドグラーがうねうねと尻尾を蠢かせながら、お尻の孔を弄ばれる様子は、たまらない嫌悪感を駆り立て、モモコの口から悲鳴が漏れてしまう。
「モモコ!」
 流石に異変を感じたハルカが地帝ドグラーに手を伸ばした。
 その瞬間――。
 空中にいた寄生獣スカルはブンッと半回転して長い尻尾で、ハルカを殴りつけた。
「ぐあっ!」
 ハルカは呻き声を上げ、その場に転がる。
 そして地帝ドグラーに寄生獣スカルの頭蓋骨が被さると、青白い燐光を放つ。