「これでよし」
 ゴーミンの指が、モモコにホットパンツを穿き直させている。
「はぁう……!」
 モモコは大きく喘いで汗ばんだ喉元を振るわせた。そんな様子をゴーミンが冷酷そうに見つめている。
「スカートをやめたモモコが悪いんだからな。これぐらいの興奮なんて問題ないだろ」
「こ、興奮だなんて……」
 確かに身体が震えているけど、それは恐怖と戦慄が原因だ。
 ふと視線をそらすと、部屋の壁に置かれた大きな鏡に、モモコの艶姿が映っていた。
 夏を先取りしたような真新しい衣服を着込んでいる。
 とても淫らな行為が行われていたなど感じさせない佇まいだった。
 だがよく見ると、黒色のホットパンツから覗く太腿に、艶めかしい滴が光っていた。