「うう……」
 モモコは頭を強く打ったようでフラフラと身を起こす。脳震盪を発生させたようで、意識がボーっとして吐き気がする。
「あぅ……ここは一体どこなの?」
 階段の奈落の床に激突したことは覚えている。
 身じろぎすると、打ち身のような痛みが走った。顔をしかめ、様子を確かめようと、できる範囲で目を配る。
 辺りは真っ暗な世界が広がっており、申し訳程度の小さな灯りだけが点々と照らし出す。