「はんっ……」
 一段と強く震える快感に、モモコは喘ぎ声を上げた。
 その理由は分かっていた。
 ホットパンツの中で、尿道とクリトリスと膣穴と尻孔を責めるメカが、少しの振動で動き出してモモコの心を甘く誘惑するのだ。

『今日の朝食はお預けだ』
 毎朝の習慣であるゴーミンからのザーメン供給がなかったことが、モモコを苦しめている原因であった。
 その時のゴーミンの勝ち誇った表情が、いまもモモコの脳裏に焼き付いている。
(精液を飲まないと……)
 意識するほどに口の渇きを覚えて、喉を通る腐臭な粘着液を欲してしまう。

「違う! あ、あたしは……こんな淫らな女じゃない……!」
 モモコはその記憶を思い出して、頬を朱に染めた。
 認めようと否定しようと、それは快感に他ならなかった。数々の調教や凌辱から性的急所を開発されたが、自ら快楽に溺れたその事実に変わりはない。
「どうしたのモモコ? おっきな声を出して」
 ハルカが吃驚した顔をしていた。
 それでもモモコが何を言ったかまでは分からなかったようで、慌てて誤魔化した。
「ううん……なんでもないわ」