ビタン、ビタン……。
 森林の奥の方から、何か粘着質の打撃音が響いてくる。
「うっ……あ!」
 背後から現れたのは地帝獣リュウドグラーだった。
 獣じみた冷笑で、ザラリとした長い舌で唾液をなすりつけながら、モモコの股間を舐めた。ヒクヒクと震える大陰唇の奥に、つぶり、と舌先を差し込まれた。
「きゃぁっ」
 流石に鳥肌が立つ。
 リュウドグラーは、モモコのお股に滴り落ちる甘い愛液を欲しているのだ。
「っはあ……いや……やっ……あうっ!」
 おぞましかった。
 ザラザラの舌とベタベタした唾液の感触に、モモコは気分が悪くなる――どころかそれすらも快楽に変わりつつあった。
(こんなこと……)
 見なくてもわかる。
 お預けを受けていた身体は熱く潤い、溢れた蜜はトロトロと股を流れ落ちていやらしい染みを作っているだろう。
「……はあぁっ! や、やめ……んぅっ!」
 ジュルリ、ジュルルッ!
 背筋を走る衝撃に、身体が硬直する。膣の中に無理矢理ねじ込まれる何かの感覚に、モモコは叫んだ。抵抗する意思も虚しく、秘裂は歓迎するように愛液を流す。潤滑油の代わりとなった愛液がリュウドグラーの長い舌を悦んでいるのだ。
「ああっ!」
 ひときわ強い衝撃が、モモコの身体を打ち倒す。
(嘘よ! 舌で舐められて……気持ちいいなんて……)
 だが、自分の身体をどうすることもできない。
 性器を吸われるビリビリとした甘い痺れは、モモコを溺れさせる。
「ひぁっ、あんっ、んはぁぁ! あっ、あっ、あっ、あはぁぁぁっ! ぁあん」
 モモコは自分からリュウドグラーに秘部を押し付けてよがる。股間で、リュウドグラーがモモコの愛液をたっぷりと嚥下していく。
「んっ! はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……」
 モモコは両手を枝に縛られたまま、脱力した身体を投げ出していた。サウナの中にいるかのように全身が熱い。荒い息を吐き出す。