重力に逆らうこともできずに、モモコの身体はパンジーの園に落下した。
うつ伏せの状態からのろのろと起き上がろうとするも、見知らぬ成人男性に組み敷かれていた。
「ぐげ、ぐへへ。お、おんなァぁぁぁぁぁ!」
すぐ耳元で聞こえてくる声は、凶暴な性欲にもがき苦しんでいるような、モモコの背筋を凍てつかせる不気味な笑い声だった。
「ちょ、ちょっと!」
慌てて抗議するモモコの視線と、ギョロギョロと動き回って眼前のモモコを物色する男の左右の目が、絡み合った。