と、その時――!
 映像研究部室の窓から小さな来訪者が訪れた。
 ブイィィィンッ!
 薄い翅を羽ばたかせた拳サイズほどの肉塊に似た蟲が、全部で五匹、浮かび上がっていた。
「えっ!?」
 それが異形の蟲だとピンクターボが気付いた時には、すでに手遅れだった。
 指先サイズの寄生蟲が翅を休めるように、ピンクターボに降り立つ。
「なに……これ!?」
 ピンクターボが自分の体を見下ろすと、二匹の寄生蟲が左右の胸の部分に貼りついていた。ピンポイントで狙ったかのように乳首に位置する。
「うっ……!」
 ズンッ! ズウンッ!
 突然、胸の奥が震えたように感じられた。
 思わず両方の掌をギュッと握り締め、自らボディを抑え込んでしまったほどである。
「ダメ……だわ……」
 はるなの内に隠す快感を目覚めさせるような不快感。
 続く三匹目の寄生蟲が、ミニスカートの上から股間部に降り立った際、体内の性欲がむらむらと湧き上がった。
「はうんっ❤」
 下腹部の奥がビクッと震えて、ピンクターボは内腿を揃えて膝をグイッと突き上げてしまう。