一瞬の後――強烈な電撃が迸った。

「きゃぁぁぁああ〜っ!」
 ピンクターボは目を見開いて、悲鳴が溢れる。
 脳が震える鋭い刺激。
「――んっくぅ……っ!」
 両の胸と股間を中心にして体温を急激に奪われるような感覚を覚える。
 ぽっ、ぽっ、ぽっ……。
 三匹の寄生蟲の臀部がピンク色の光を灯し始めた途端、それに従って、今までピンク色の光沢感の麗しい強化スーツが、見る見るうちに色あせ始めた。
「あ、は、……ひっ……」
 呼吸の再開。
 緊張からゆっくりと解放され始めた体が重力に引かれるように崩れる。
 完全なエネルギー不足に陥ってしまった強化スーツが真っ白に染まっていた。
 ピンクターボのすっかり閉じられなくなってしまった口から、吐息混じりの呻き声が漏れる。

 パキィィィン!
 まるで数百枚のガラスが同時に割れるような音が響く。
 三匹の寄生蟲が宙に飛び立った途端――それまでピンクターボの全身を包んでいた強化スーツが消滅した。
 それどころか紺色のレディーススーツも弾け飛び、ブラやパンツの加護すら失ったはるなが現れた。
「うあ……」