「もう、いやぁあああああ! あ……」
 連続レイプの悪夢が明けた……
「え?」
 全裸でいる自分の姿に香は、さっきまでの事が夢でも何でもないという事に今更ながらに絶望する。
「そんな……」
 二人のベッドの上に、竜とは違う男の匂いが残っていた。
「こんな事してる場合じゃ……」
 窓から差し込んでくる光の加減が時間がない事を示していた、そう愛する竜が帰って来てしまう時間が迫っていた。
「もしかして……」
 恐る恐る、気配を伺う……家の中にもう子供たちの気配は無いようだった。