「うそでしょ……」
どうやって選択したのか分からないが香の衣類だけが全部無くなっていた。もちろん女物だけを選んだには違いないのだが、竜の衣服も香が来ても変に見えないようなカジュアルなものは無くなっていた。
「これって……」
一つのスマホが箪笥の香の下着が収納されていたはずの場所に置かれていた。
「まだ終わりじゃ無いって事なのね……」
子供達に何故狙われたのかは分からない、でも蜘蛛の巣に絡め取られた蝶の様に逃げ道は無さそうだった。