「忍風戦隊ハリケンジャーのハリケンブルーよね」
 煙玉の煙が消える前にハリケンブルーに接触する。
「ついて来なさい」
「でも……家族が」
 忍者としての覚悟が足りないと思える。忍者なら任務のためには家族も殺すのは当然だと、忍者映画でよく語られている。
「いまは逆転のチャンス、今まで私たちは凌辱者側の気まぐれに預かって時折解放されてきた、だから気まぐれが終われば再びさらに過酷な状況に堕とされて来たわ」
 現状を、今までを冷静に判断するしかない。
「だから、自分たちの手で取り戻すのよ、平穏な日常を大切な家族を」
「方法があるの?」
「ん? 探すのよ!」
 もちろん、まだ確定した方法は見つかっていない、だから捜すのだ、捜すためには能力のある仲間が必要だった。