「星野吾郎指令、登壇……敬礼!」
 ザッ!!!!
「なおれ!」
「入隊おめでとう、これまで予備訓練時代から鍛錬を続け、それを達成してここに集った精鋭としてこれからも地球防衛のために……」
 吾郎は、用意した訓辞をメモに目を落とすことなく、語り始めた……本来ならそれは地球を守り切った先輩へが、その道を歩き始めた後輩への温かい言葉になるはずだった。