其れから数時間後、桃は緊急収集という形で国際空軍本部に戻る事となった。
「また帰ってこいな」
 U・A・O・Hの制服に着替えた桃に声をかける兄は依然と同じ穏やかな表情をしている。
 基地にたどり着いた桃の前に姿を現したのは、桃を管理している医官だった。
「何をしていた、モニタリングできなくなっているぞ」
「もう、辞めたのよ……現地徴用慰安婦をね! どうぞ、コントローラーを押してみたら?」
「なんだと」
 そう言われてからボタンを押しても反応が無い事に医官は気が付くのだった。
「ど、どうして?」
「素敵な紳士に外してもらったの」
「だ、あ……」
 そんな彼の首筋に何者かが手刀を食らわし、医官はその場で倒れてしまう。
「素敵な紳士?」
「あれが?」
 目の前には秘密戦隊のペギー松山と国際警察の明神つかさが立っていた。