「そうだ、気持ち良くしてもらったから、ちゃんと桃も気持ち良くしてあげないとな」
 そう言って兄は無限浣腸器のボタンをオンにすると部屋を出て行く。
「んひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
 腸内を搔き毟る快感に絶頂が止まらなくなる、兄のペニスよりも無限に入っては出て行くグリセリンの原液の方が感じるのだから人として嫌になる。
「あぶぶ……ああ❤❤」
 以前なら桃を心配して側にいてくれた兄はもう居ない、変わってしまったのだ……
「ああ……ああ……」
 兄が出て行った部屋で浣腸の快感に朦朧とした意識の中で夢の内容を思い出していた。
『まだザンギャックが進行してくる前の世界で、裸で街を走り抜ける。』
 兄に犯され、気絶していた時に見た悪夢。
 とんでもない夢だったが、今はソレ以上の悪夢を見ているようだった。
『夢なら早く覚めなさいよ……』
 ゴロゴロとなり続ける下腹部は、気分を更に落ち込ませ、なのに身体を高揚させるのだった。