「この弾丸、覚えている?」
 ゴーミンが、とっさに構えた銃口から発射された、一発の黒い弾丸。
「きゃぁ」
 一瞬の痛み、でもそれ以上の感覚はない。
「え? なに?……」
 塞いでいた視界を開け、周りを見渡す。
 眼下にギンガの森が広がっている。
「ええええ? 何なの?」
 バルバンと戦っていたとき、こうなった記憶がある、しかしあの時は服も一緒に大きくなったはずなのに……
「きゃぁあああああああああああ」
 今のサヤは自分で自分の衣服を内側から引き裂いた後だった。
「いやぁ」
 しゃがみ込もうとして、誰かに手を握られる。
「え?」