「もう大丈夫よ、麗ちゃん」
「あ……ありがとうございます……マツリさん」
落ち着いた麗を、自らが勤務している国立臨海病院へ無事に送り届けた。
「元気な赤ちゃんを産んでね」
「は……はいっ!」
マツリの言葉に、麗はとびっきりの笑顔を見せる。
だが、この後2人には笑顔ではなく、嘆きが待ち受けている……