「あ……ああん❤」
 必死に息むと、小さな口を奥から押し広げながら野菜が顔を出してくる。
 ボトンっ! ボトボトボトボト!!!!!!!
「ひん……ひやぁああ❤❤」
 何処にそんなにも収まっていたのか不思議に思えるほどの野菜が溢れ出て来る。
「マツリちゃん……こんな……こんな事……」
 理不尽な状況に憤りを覚えている様に見える商店街のおじちゃんたちも、マツリの凄惨な美しさに目が離せないでいる。
「あぐ……ひぃいん❤」
 次々と買い物かごへ食材が落ちていく。生暖かい湯気と共に……