「や……」
 ほんの短い苦悶言葉……
「しーちゃん、やっぱり体調が回復してないんじゃ?」
 草太朗を更に心配させているのが詩織には苦しい。
「だ、大丈夫……本当に」
「心配だよ詩織ちゃん、今日学校で具合が歩くなっちゃたんだし、本当の招待したことの責任を感じちゃうよ」
 詩織を支えるようなふりをしていながら、その間もビール瓶はゆすられ続けて、ビールは流入し続けていた。
「凄い色っぽいよ詩織ちゃん」
 そう耳打ちして草太朗の前で詩織が嬲られている事を自覚させて来るのだった。