「ひぃいいいいいいいいいいいいいい!」
と喉の奥から絞り出される悲鳴が止まらない。
「詩織ちゃん、大丈夫こっちからもう見えないから!」
牛込牧場で飼育している牛たちが一斉に放牧されて、詩織に繋がった牛の姿を分からなくしている。
「ひゃぁああああああああああああああああ!」
でも、詩織も牛が止まる迄何処までも走らされるのだった。