「ごめんなさい、草太郎さん……」
小さすぎる声で何度も心の中で念じていた言葉を遂に発してしまう。
「ううん」
寝返りをうつ気配に、あまりの驚きに動きが止まる。
「そ、草太朗さん……」
もう一度寝ているかを確認してから、その場で詩織はパジャマを脱ぐ。