「社長落ち着いて!」
「行きそうな場所は?」
「事件にあったとか」
矢継ぎ早に心配している風を装いながら質問をぶつけて行く。
「寝る迄は一緒のベッドにいたんだよ!」
彼らは笑いを抑えるのに必死だった、そうなった原因を作ったのが彼らなのであるから狼狽える社長の姿こそ見たかった結果の一つであることは間違いはない。
(うう……)
そして、それを詩織は側で聞かされる事になってしまった。