「近所探してくる、君たちも時間になったらちゃんと学校行ってね!」
 草太朗は報告だけすると直ぐに飛び出していってしまった。
「社長、俺たちも学校終わったら、探すの手伝います!」
「ありがと!」
 何一つ疑うことなく草太朗は走り去って行った。
「バーカ」
 彼らにかけられた最後の声は当然聞こえてはいないのだった。