「なんだよ、折角の再会でも社長は抱いてくれなかったのか?」
牧草の向こうにはすぐそこに草太朗さんがいるというのに下宿学生に言われるがままにで裸身を晒す、詩織はそんな女になってしまったと密かに涙を流すしかないのだ。
「心配かけて悪かったねぇ」
対照的に詩織の無事を報告する草太朗の歓喜に溢れた声が畜舎に響き渡っていた。