「じゃあ社長、今日は奥さんお借りしますね!」
彼女へのプレゼントを選んでもらいたいという彼の言葉を草太朗は当然疑わなかった。
「しっかり選んであげてね、しーちゃん」
「は、はい」
絶望的な状況なのに、草太朗さんにそう言われてしまっては詩織には逃げ道は何処にもなかった。