「学園祭へようこそ!」
大きく歓迎と描かれたアーチを潜り、詩織は彼らの通う学校の敷地内に入った。
「ふう……」
ため息しか出ない、そう行きたくなくても、命じられれば行かざるを得ないのが今の詩織の立場なのだった。