予約地獄の時間が終わった、会場に明かりがつき映研の部長と下宿学生が立ち上ると同時に詩織の手を取った。
「主演女優に来てもらっています!」
「え?」
 そう言われて全裸のままでスクリーンの前まで彼らと共にに引っ張り出されてしまった。
「主演女優の牛込詩織さんです、拍手!」
 詩織はスタンディングオベーションで迎えられることになった。もちろん身の置き場はどこにも無いのだが……