「……っ!!!!! おおおおっ!?!?!?? い、いたいいっ!!」
 何と一時間で深雪を生まれて六回目の陣痛が襲った。
 やがて、ベッドのシーツをどろどろに汚して破水した体液が吹き出した。
 そして……
「ヒイイイイイーーーーッ!!!! うみたくないっ! うみたくないっ! いやっ、いやっ、イヤイヤイヤイヤァァァッ! こんなのいやああーーーーー!!」

 ぬるるるるるぅぅ〜〜〜〜っ

 子宮口が開き、外界への解放を求めてずるり、とあかんぼうが深雪の割れ目を大きく押し広げて現れた。

 ぐるり、と旋回しながらひりだされたその子供が自分と目があった瞬間、明らかにそれはにたり、と笑った。
 絶望。
 不貞の証し、許されない子供。
 母として、妻としてあるまじき行為に深雪の心に絶望が広がる。

「ホギャア!! ホギャア! ホギャア!!」
「やったああああ!!僕と、深雪の愛の証だよ!ほら、見なよ!僕たちのあかちゃんだよ!」
「あああ……いや…いやぁぁぁ……」

 まだへその緒がついたままのその赤子を眼前にさらすトード。
 魁たちを初めてみたときの感動と喜びなどと全く感じない、嫌悪と絶望と罪悪感のみ。
 それを知ってか知らずか、愛されない子は再びニタア、と笑いながら口を開いた。

「マ゛…マ゛ァ゛ァ゛……」
「ヒイイイイイイーーーーーーーーーーーッ!!!」

 ……


「あああっ、あっ、あんっ! あんっ! あんっ! やめてっ、もうやめてええ!!」
「ヒイイイイイーーーーッ!!!! イッた、イッたの! だから、だから、もうやめてっ! 止めてっだすけてええええ!」
「ひいいっ! また、またあっ! 生まれるっ! 生んじゃう!!」
「おおおーーー……いくっ、いぐっ! いぐっ!」
「ああああー! 裂けるっ! 赤ちゃん、赤ちゃん大きいのぉ! さけちゃううう!」
「お、お願いっ! お願いです! 子供達とはっ、子供たちとだけはダメ! だめええええーーーーっ!! あああっ! あなたたちっ、いい子だからっいい子だからお母さんの言うことをきい…ひいいいいーーーーー!!」
 終わりのない凌辱。肉を打つ音と、深雪の絶叫がいつ終わることなく続いた……