「そうだよ、早くしないと漏らしちゃうよ」
夫である勇との行為には愛があった、そして5人もの愛する子供に恵まれたのは、その結果によるものだ。
「で……出来ない」
快楽というものに自我を失った事は無かった、身体を快楽のためだけに使った事も無い。
愛がない行為に価値も見出せないし、そんな事に煩わされてる場合じゃなかったのだ。
世界を救うために働く夫、巻き込んでしまった子供達……
苦痛を感じていないわけじゃないが、だからといって逃げ出す事も出来ない。