小一時間も深雪の痴態を見学しただろうか、こんな路地でやっていれば人の目にも付いたのか通報されたらしい。
 パトカーが近寄ってきている。
「なんでだよ?」
「強姦されたって言うよ?」
 それで、ビビって逃げるくらいなら、口答えなんてしなければいいのにと少年は思う。
「深雪さん、これ着て」
 男達よりも、快感に飲み込まれて朦朧としているのは深雪。
「え……ふえ……」
「大丈夫ですか?」
 パトカーからは二人の警官。
「通報がありまして、この辺で女性が襲われているって……ゴクリッ」
 警官も男、深雪の美しさに言葉がちゃんと出てこないらしい。
「いえ、私じゃないです……」
 ローブを羽織っても、前を締め切れていない……
 チラチラと見え隠れする雪のように白い素肌に警官の視線も釘付けになっている。