目の前に自転車を進入させないように作られた障害があり、その向こうは歩く道だけにタイルが引き積められている。
「なんなの?」
「でも、深雪さんにはここでもこれを読んで貰わないといけない」
障害物の前で立ち止まらされた深雪に、肉屋の店主が持っていた紙と同じ紙が差し出される。
「イヤよ……それはだめだわ……」
「安心してよ、ちゃんと発動するしマジトピアでも問題にならないし、きっと気が付かない」
この少年は、魔法を知っているのか。