その日も早輝は路地裏を歩いていた。名誉市民たちからの責め苦から逃れるために隠れながらなのに、毎日名誉市民は先の目の前に現れてはピアスを揺らすのだ。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃんっ!!!!!❤❤」
 誰にも見つかっていないはず。それなのに服の下のピアスが振動し、早輝はいきなり絶頂してしまうのだ。
「こんな薄暗い路地で待ってるなんて、犯して欲しいんだね!」
「ひっ! ああ……そんなぁ」
 早輝は嫌悪感があるザンギャックTVのサイトなど観たことが無かったが、ピアスに実装された空間力場を利用した3D映像システムでのリアルタイム配信により、位置も状況も早輝を好んで狙っているファン達(名誉市民達)に把握されているのだった。