美羽によってヨコザワルドの尻奴隷になった早輝は、美羽と連絡が取れないままペギーさん率いる「多数派」と呼ばれるグループと合流していた。
「行動は各人に任せるけど、連絡した時には来て欲しいな」
 言われた事はそれだけだったけど、どうやらその日は「全員派」との会議があると連絡が来ていたのに、美羽との連絡を取ろうと必死になっていて時間が経過してしまっていたのだった。
「しまったぁ! どうしよう!」
 慌てながらも、必死に会議場へと走り出すしかない早輝。
「べアールゥ!」
 今は側にいない相棒を思う。
「早輝さん!」
 突然声をかけられた先には……
「カグラちゃん!」
「お久しぶりですぅ」
「もしかして?」
「てへへ、寝坊しちゃいました」
 早輝と同じように遅刻組だった。
「あれなんでしょう? おかしくないですか?」
 カグラちゃんに言われるままに視線を前に向ける、会議が行われているはずのイーグルの支部にはゴーミン達が雲霞の如く詰め寄せていた。
「行くよ! 良い」
「もちろんです!」
 一気にその中心迄割って入ると。
「ここは通さない!」
「私たちだって黙っていられないんだから!」
 ゴーミン達の前に割って入る。。
「お前たちのようなザコに構っている暇はないゴ!」
「これはヒロイン全員の問題よ。私たちにだって出来ることはある」
「でも……こんなにいるなんて……」
 数の多さは確認済み、でも背後の会議室内の事が気にかかる。
「お前たちの仲間が、裏切って牝を眠らせて俺たちに提供してくれたんだよ」
「そうだとしても、眠ってるみんなを護ってみせる!」
 出遅れていたお陰でフリーで動ける事が功を奏したとしか言えない。
「カグラちゃん、行くよ!」
「はい!」