「変態さんは身体を見られたり、いじられたりするのが大好きなんだ、茉子先生をさわってみよう」
「うん!」
「やめなさい、みんなダメなのよ……そういうことしちゃ」
 子供達は茉子の身体を不思議そうに見つめてから、各々に好きな場所を触り始める。
「あ!」
「な、汗ばんでいるだろう。変態が喜ぶときそうなるんだよ、覚えておこうね」
「じゃあ、先生は喜んでるんだね!」
「違っ」
「茉子先生、ダメですよ子供に嘘をついちゃ」
 ゴーミンに絶対的な主導権があった。
 子供の首に回されたゴーミンの腕が、茉子がここで否定した場合の結果を想像させる。
「ええ、先生……とても気持ちいいわ……」
 言葉にしてから涙が溢れてきた。
「この玉はなに?」
「それも茉子先生が変態だから付けているんだよ、みんなに変態だって知って貰いたくてね」
「うん、もう変態だって知ったよ!」
 元気な声が茉子には悲しく響いた。