ザンギャックは滅んだはずだ……
 ゴーカイジャーはちゃんとやってくれた。
「う……」
 しかし、茉子の生活は変わらなかった。
 今日もまた、定時に搾乳が開始され、両の乳首に言いようのない刺激がはしる。
 すでに人ではなく、家畜として登録されてしまっている茉子は、ここで生きるしかない。
「バカな……」
 すべてはザンギャックが来たことによって国の弱腰が招いたいくつもの不平等な取り決めと国内法だ。
「人を家畜にしていいわけがないのに」
「元気にしていたみたいだな」
「え?」
 茉子が驚いたのも無理はなかった。