「まさか変身できるとはな……」
「モヂカラは不変なのよ……甘くみたわね」
 しかし、、茉子の言葉は強がりでしかない。
「勝てない力なら、ない方が幸せとは思わないか?」
 力でねじ伏せられているのだから。
「それでも……魂では」
「わかったよ」
 ゴーミンは取り出したスティックを茉子の胸にかざす。
「きゃっ!」
 シンケンピンクの胸にあるシンケンの家紋が焼き消された。
「な、なんてことを!」
 それは、ただの家紋とは違う……時間をかけて築いた、みんなとの絆の証のようなものだ。
「頑張れよ……一人で、地球人に家畜と認定された正義のヒロイン様よ」