「まあ、家畜の運搬はこういうものを使うらしいぜ」
茉子は精肉店のトラックの荷台へ吊された。
「え……」
周りには堵殺されたばかりの肉が吊されて、まさしく売りに出される直前。
「じゃあな」
ゴーミンによって扉が閉められると、中は明かり一つない暗闇になった。
「どこへ……」
車が走行する振動が自分を支える事の出来ない茉子を揺らす。