「はぁ……終わった……のね❤」
 最終的にチーズが降りてこず、ホエー浣腸に頼る形になった。
 人生二度目のチーズ生産も終え人で無くなった事を再認識する、チーズ熟成までの一週間……ナノマシンによる母体改造は一時的な物である事を願い続けたがその間、通常の排便欲求は一切無かった……不安が積もる毎日、そして今日二度目のチーズ生産により確信してしまったのだった。
「さすがに一週間は待てないな、熟成時間を短縮するにこした事は無い」
「技術班に短縮するナノマシン開発を要請しよう、人畜関係はこれからドンドン金を産みだす金の卵だ、開発部だって効率アップのための発展を望んでいるだろうな」
 無力感に苛まれる茉子を横にゴーミン達はさらなる改良について話し込んでいる事を、まだ絶望は始まったばかりというのを茉子は知らない……。