ギュッ……!
 服を完全に脱ぎ終え役員達に両手を縛られる。
「では聞き分けの悪い人畜に再度注意します、あなたの母体は国の為に尽くすとして国の管理下にあります。
 国……その裏側にはザンギャックが糸を引いている、実質ザンギャックの管理下だ……。
「家畜が1匹でも所在不明になると事件なのですよ、私達の仕事を増やさないで頂きたい」
 事務的に語られる言葉、性的に貶められているにもかかわらず、彼らは職務に忠実であるポーズを崩すことはない、ましてや内面など既に茉子にとってどうでも良い事なのだ……
「あなたはその母体を国民の為に尽くし続ければ良いのです、名誉な事なのですからね」
 何も変わらない事実だけが、ここにあった。