「あれ◯◯保育幼稚園の先生じゃない? 清楚な感じ先生だったのにねぇ……」
「あのイイ身体で毎日大臣やら知事やら男どもをたぶらかしてる噂よ……?」
 後ろの方から茉子の事について話す主婦達の声が聞こえてくる。
 農林水産大臣の○○○と知事の○△□の2人の相手した日以降もザンギャックの資金調達の為に定期的に2人の相手をさせられた茉子、その話が知らない間に街で噂になっていたのだ。
「私だって……やりたくてやってる訳じゃ…………」
 住んでいた街の人たちが、こんな噂を信じていたなんて何を信じればいいのか分からなくなってくる。
「でも、そうか……」
 嘘ではないのだ、真実なのだからどうにもならないのだ。