着陸態勢に入った巨大な宇宙船から放たれるジェット噴射が強風を起こし牛小屋に居る茉子達を襲う。
「あれはいったい……」
 爆炎の向こう側では鉛色の頭を被ったジャージ風の人影が宇宙船から降りてくるのが見える。
「新しいゴーミンという訳では無さそうね」
 茉子は知らなかったが、それはザンギャックとは違う、宇宙を支配しようとする侵略者「宇宙幕府ジャークマター」であったのだ。
「私は園児達を避難させます、MAKO先生にはショドウフォンを返しますので園児達が避難する時間を稼いでください」
「え? 良いんですか?」
「急いでくださいね」
 園長先生からショドウフォンを渡される、それほどまでに不足の事態なのだろう……しかし、園長先生の反応は先程までの焦りと違いどこか落ち着いているように思える、まるで新たなる侵略者が現れるのを初めから知っていたかのように……