ドクンッ!
「ああぁぁっ! お尻が熱いっ……です……!!!❤❤❤」
「アイムどうしたのっ……!?」
 肛門に薬品を注入されて数秒後、アイムの消化器官に変化が起きた……。
「これって……! やっぱり人畜に改造するナノマシン……!?」
 考えたくなかった現実が今そこにあった。
「茉子先生正解! 牛小屋に居るんだからみんな人畜にならなきゃダメなんだよ」
「普通の人が牛小屋にいるのもおかしいもん」
 少年達はさも当然のように淡々と口にする。
「それに他のステージみたいに負けたらそこで退場じゃなくて、確保されるだけで誰かが勝てば突破できるとか甘すぎない? 人畜になるくらいの罰は無くっちゃおかしいでしょ?」
 後悔先に立たずと言うのはまさしくこの事だ、茉子はエリを巻き込んだのだ、子供達に命じられて人畜としての勤めを果たすことを日常として受け入れてしまっているから、危機感が足りなかった。こんな事になるなんて予想もしていなかった。
「ごめんっ……ごめんなさいっ……!」
 何も知らされていなかったエリの謝罪の言葉は、そのまま茉子の言葉に他ならなかった。