ハミィの母体改造が終わり牛小屋から外へ出される……。
 どこへ連れて行かれるかも分からないなか、母体の改造をされたばかりのハミィが心配になり表情を伺う。
 不安でいっぱいの様子の表情を見て胸が締め付けられそうだった……。
 少しでも気が楽になる言葉をかけたかったが何を話しかけても逆効果になる可能性は否めない、屋外にいるという羞恥心とともに無言の時間が過ぎてゆく……。
「「あ……あの……」」
「いえ、その……」
 逡巡が永遠にそのタイミングを失わせる。
「無駄口はいらんぞ、いつもの所へ行くだけだ」
 茉子もハミィもリードを引かれて、歩かされ、何処かへと連れて行かれる。そう先ほどナノマシンで改造されたばかりのハミィも当たり前の様に人畜として扱われているのだ。