「嘘でしょ……? 全員……ありえないんだけど……!」
行列を作っている難民達を見てハミィはインダベーにリードを引かれているにも関わらずその場に踏みとどまってしまう。
「おい! 止まるなっ! お前もこの女みたいに素直に従って歩けばいいんだギョイ!」
インダベーがハミィを怒鳴りつける。
「落ち着いて、皆んな悪意があるわけじゃない……明日生きれるか生きれないかの瀬戸際なのよ……」
その人の多さに脅えるハミィを諭す茉子だった……これは正義のための行いだと自分に嘘をつき続ける為に……。