「みんなが飲む分を集めるのは、実はすごい大変で」
 ケースの中に母乳が溜まるのを歓喜の表情で見つめる子供たち。
 しかし、茉子の背後で子ゴーミンが次なる順位に入っているたのを、当然茉子も子供たちも知らない。
「大変なの?」
「そうだよ、宇宙では常識さ」
「宇宙、すげぇ!」
 むず痒くなるほどの感覚が乳首に集約された茉子は、ひたすら唯の牝だった。
「おっぱいって血液から作るから、お母さんの身体は血が足りなく」
「血?」
「おっぱいはお母さんの命を分けてもらうって事さ」
「お母さん死んじゃう?」
「僕らが毎日飲んだら茉子先生は死んじゃう?」
 子供たちの必死な顔が見えた……茉子は愛されているのだと思える。