「ママお帰り!」「お母さん!」「ママー!」
 牛小屋に戻ろうとしたら子供達の声が聞こえてきた、声の主は牛小屋の前で待機していた子ゴーミン達だった。
「えっ……と……ま、ママ!?」
 目の前に居る子ゴーミン達からのママ呼びやお母さん呼びに茉子は驚きを隠せない。
「そうだよ! 僕らこの場所で産まれてママのこのお腹から産まれたんだよ!」
 突然の我が子との再会に喜びと悲しみ、色んな感情が茉子の中に渦巻いていた。
「あのね! 僕達ね! 今3才なんだ! もーちょっとで4才になるんだけど!」
 元気な自分の子供達を見て安心した……出産させられてからそれっきり子供達には会う機会なんて無かった、茉子の満たされる事の無い母性本能が今満たされていた。
「ずっとお母さんに会った事無かったから僕らずっと楽しみにしてたんだ〜!」
 無邪気に茉子に話しかける姿に種族は違えど純粋な気持ちが子ゴーミン達には確かに存在していた。
 同時に茉子がこの場所で出産した日から4年が過ぎようとしていた事に慰安婦としての運命は変わらないのではないのかという不安も浮かんだ。
「今日はねーパパ達から立派なザンギャックの兵士になる為にママといっぱいセックスしろって言われてるんだ!」
「え……?」
 自分の子供達から放たれた言葉は茉子を一気に絶望と快楽に陥れた……。