「ほらっ、スカートを捲ってみせろ!」
「んくっ……は、はい……」
 やがて目的地に着いたのか、ハミィは命令されるままに花柄模様のスカートの裾を捲りあげた。下半身は緑色のタイツに包まれているものの、恥ずかしさには変わりない。
 顔を朱色に染めて、周囲を見回すなり驚きに凍り付く。
 そこは怪しげなネオンの光を放つ裏路地だった。
 だがハミィの瞳を見開かせたのは、肌を露わにした人影が淫らに蠢いていることだった。
「えっとぉ……」
 視線を巡らせたハミィはさらに息を呑む。
 50人以上にも及ぶ男たちに囲まれた3人の全裸の若い女性が、よってたかって凌辱されている。獲物にありつけぬ強姦者たちの順番待ちの列ができてるぐらいだ。