「うわっ……」
 桂木ひかるが見ていたのは、木製の三角木馬。
 背の角度は極めて鋭く、頭頂部に二つのペニス型玩具が突き出ており、大股を開いた搭乗者の股間に容赦なく食い込む構造になっている。

「なんなのよ、この部屋は!」
 苛立ちを露わにしているのは、星川数美だ。
 室内には、磔十字架や拷問椅子、水車や針床などの拷問器具が備えられていた。天上からも怪しげなSM玩具がぶら下がっている。

「どんな趣味の持ち主か知らないけど、きっと面白そうな人だよね」
 唯一、呑気そうな声で笑うのは、エリだった。

「こんな部屋が、あたしたちピンク戦士チームの待合室だなんて……」
 モモコは生唾を飲み込んだ。
 過去に調教された屈辱の記憶がフラッシュバックする。
 すべての拷問器具を体験していた。
「ちょっと! 責任者、出てきなさいよ!」
 モモコは腰に両手を当てて、お得意のポーズを取った。
 いまもこの部屋を覗き見ている主催者に文句を言ってやろうと、怒りの声を荒げた途端――。