「茉子先生、これがなんだかわかりますか?」
 子ゴーミンが持っていたのは透明の袋に茉子の顔がプリントされた紙が張ってるものだった。
「白石チーズ?」
「そうです、普通あれだけの大量浣腸したら直ぐに排泄したくなるよね」
 そう言われて、膨れた下腹部の圧力はあるものの、今にも弾けそうな感覚はなくなっていた。
「肉体の改造が済んだんですよ」
「改造?」
 自分の身体を触ってみる。
「先ほど肛門からナノマシンを注入しました。茉子先生の消化器官をチーズを作成するための物に変えたんですよ」
「え?」
 何を言っているのか理解できなかった。
「ば、バカな事を言わないで!そんな事が出来るなんて」
「モジカラも十分馬鹿げた能力だと思うけどな、ザンギャックの科学力を舐めて貰っては困りますね」
 本当に何が起こったというのだろうか。
「最初の玉はお前の腸内を徹底的に綺麗にするために入れたんだよ、ここまでやる予定でな」
 ニヤニヤ見ているだけだったゴーミンが計画通りと念を押す。
「簡単に言うと腸内細菌は乳酸菌になり、腸液は酵素へと置き換えられて行きます。
だから普通にチーズ製作の過程で入れるものは、茉子先生の嘗て消化器官だった物から分泌されるようになったという訳です!」
 嬉しそうに語る子ゴーミンが信じられなかった。
「つまり、どうゆう事?」
 茉子が付いて行けて無い話に、子供たちにはもっと無理だった。
「そうだな、茉子先生はもうウンチをしなくなりました!」
「「「ええええええ?」」」
「さっきのウンチの仕方を皆に見せたのが最後のウンチです」
「「そんな事出来るの?」」
「変態ならね、一週間後に証拠を見せるので、ここに茉子先生のお家を作ろう!」
 家……ここが……
「「「おおおおおおおおお!」」」