「やっぱりここが目的地なのね!」
「ひひひ……どうかな?」
「あんたのお宝頂くよ!」
 そこへ颯爽と飛び込んで金庫に肉薄するのは、見知らぬイエローの戦士。
「な!」
 管理官には散々弄ばれているが。
「本職では、まっけないよ!」
『989!』
 ピーーーーー!
 金庫は開かなかった。
「え、嘘! なんで? なんで、なんで?」
「ステイタス・クリスタルは簡単には開かない」
 管理官の余裕の態度はそういう事だったのだ。
「そんなこと、まだ分からないじゃん!」
 言葉でしか対抗できないイエローに、更に余裕の管理官。
 ドンドンドン!
「これを使って!」
 突然銃撃と共に飛び込んできたゴーカイレッドとグリーン!
「これって?」
「どきやがれ!」
 ドカン!
 ゴーカイレッドの蹴りが見事に決まり、吹き飛ばされる管理官をしり目に、キーがイエローの手の中に落ちる。
「何かのコレクションかと思っていたんだけど、違ったんだ……それを開けるための鍵」
「まぁ……まだそのままじゃ開けられねぇんだがな……」
「えい!」
 確かにキーは金庫の手前で何か見えない力でそれ以上進まない。
「だろ?」
「どうすれば?」
「許可が居るんだ、これを解放すると元の世界に戻れる、その代わり、忘れていたい記憶が残ってしまうんだ」
 ゴーカイレッドが、こっちを見ている。
 グリーンはその場に囚われていた茉子達とは違う異世界の女性を見つめていた。
「あ……」
 そして、更なる何かがその女性からあふれ出すのをその場にいる全員が目撃した。
「これはっ……止められない……」
「この世界の中で、君たちの記憶を固定させようとしている……もう、止まらないなぁ」
 だが世界を元に戻すという事は茉子達だけが慰安婦にされている状況に戻るという事だった。